アクティベータメソッドとは何か?

アクティベータ療法とは

身体を健やかに保つのは、脳と神経系の働きです

神経の流れが良好な人は、自由に動けて痛みもありません。
神経系の流れが悪いと、自由に動けず痛みにも悩まされます

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脳と脊髄神経系の流れ

人間の身体は、筋骨格系、内臓系、循環器系、呼吸器系、免疫系、神経系、内分泌系などの様々なシステムで構成され調和を保っております。その調和を保つ司令塔の役割を担うのが神経系です。

アクティベータ療法では、この神経系に注目して神経系の働きの悪い箇所を分析し、背骨を中心に筋骨格系の関節部位や筋肉をアクティベータ器で振動刺激を与えます。この振動刺激は、人体の神経エネルギーを調整するための十分な振動周波数を持ち備えており、ほとんど痛みを伴ないません。

初めて施術を受けられる方には、こんな軽い刺激で改善するの?と思われがちですが、多くの症例で施術後に症状の軽減や消失があり患者さんに喜ばれております。

文責: 須藤 一彦 D.C. 保井 志之 D.C.



神経の原理原則

人間が日常生活の中で何気なく、食事をし、睡眠をとり、仕事をし、スポーツをするといった行動をできるのはどうしてかな?人間が生命体として、また人間らしく理性を持って生命を維持していくためには原理・原則があります。それは、生命維持のみなもとである神経の働きです。

人間が行動をするためには目的があり、目的を達成するためには食物がどこにあるか目で見たり、聞いたりして場所を確かめ、さらに臭いを嗅いだり、味見をして食べられるものか、食べられないものか情報を脳に送ります(情報収集)。集められた情報は電気信号に換えられて求心性末梢神経を通して脳に送られます。送られた情報は、食べられるものか、食べられないものか判断(情報処理)します。食べられるものと判断できたら脳から遠心性末梢神経を通して手や口などを動かす筋肉に「食べてもいい」という命令の伝達がされ、手や口の筋肉が動き、食べる行動に移ります。

この情報を捉える器官は、身体内の内臓(消化器、循環器、腺など)にもあり、内臓内の情報も捉え中枢に送られ情報処理されます。食物が胃の中を満たすと胃の中の食物の量や血糖値の上昇を捉えて中枢に送ります。送られた情報は中枢によって「満腹だからもう食べなくていい」と判断(満腹感)され、遠心性末梢神経を通じて命令伝達が筋肉や各内臓に伝達され食べる行為をやめます。

このように人間が生命体として生きていくうえでの行動には、複雑な神経の働きが関与し、身体内外の情報を正常な神経機能によって、末梢と中枢の連絡がスムーズに行われ、身体の内外の調和が保たれ有機的に統合されることによって人間らしく行動ができます。

このように、一連の神経の流れをスムーズに行うためには、それぞれの役割を持った器官があり、それぞれの仕事をします。情報を収集する目や口あるいは体を動かす筋肉、関節など身体のいたるところにあり、外界の温度や身体の位置、姿勢などを感じ、また、内臓内にもあり血圧や血糖値、内分泌のバランスなどの情報を収集します。このように周囲の状況に適切に反応し体内の変化を感受する特殊化した神経細胞を受容器といいます。

受容器から収集された情報は求心性末梢神経系を流れて中枢神経で処理され、処理された情報は遠心性末梢神経系を流れて、骨格や内臓を動かす筋肉や腺などの効果器も命令が伝達されます。命令が伝達された筋肉(効果器)は働き、日常生活の神経機能が正常であれば、身体内外の調和が正常維持されることによって、心身ともに健康を約束されます。

しかし、この神経機能は常に正常を保つことはほとんどなくストレスに敏感に反応します。ストレスによって神経は元気が出すぎたり、元気がでなかったりして、神経の流れが乱れます。これを「神経機能異常」と呼びます。神経機能異常を起した神経系の統合は乱れ、前述した神経の一連の流れがスムーズに行かず、正しい情報が中央へ送れなかったり、中央から各器官に正しい命令が伝達されず筋肉や内臓が正しく働かなくなり、身体各系の統合された調和が乱れ不健康を招き病気やケガを起こします。

神経機能異常を引き起こす原因とされるストレスはいくつかあります。精神的ストレス・化学的ストレス・構造的ストレスが挙げられます。

【精神的ストレス】
仕事や対人関係からの欲望、怒り、愛情、悲しみ、恨み、心配・・・などの感情

【化学的ストレス】
嗜好品、食事などの栄養素。薬品、ダイオキシンなどの化学物質、電磁波など

【構造的ストレス】
仕事やスポーツでの不良姿勢、足に合わない靴やハイヒールなど

その他に季節の変化や気象条件などがあります。特に精神的ストレスで起こる感情の問題は神経機能の中でも自律神経系に大きな影響を与えます。自律神経機能は生命の調整維持に大きく関わっていて、循環、呼吸、睡眠、消化、内分泌、排泄などの神経機能を興奮と抑制で機能を管理しています。

この自律神経はストレスに敏感に反応し慢性的になると、神経機能の興奮と抑制の調節ができなくなり、肩こりや不眠、下痢や便秘、疲れやすい、頭痛などの症状が表れてきます。この時点では現代医学の臨床検査や画像診断などでは病的な材料は見つかりません。このような症状で病院に行くと「自律神経失調症」といわれることがあります。


図:症例1
男性・53歳 肩こり、耳鳴り、不眠などの自律神経系の症状を主訴としている。
Aは施術前、Bはアクティベータ施術後。


画像の説明

A・・・縦グラフ
右側:副交感神経。 左側:交感神経。
4:6 5:5 6:6 のバランスがノーマル。
施術前は17.4:82.6で副交感神経機優位型の自律神経機能異常の慢性的な症状を抱えた例。
②・・・横グラフ
上側:身体的ストレス(左0・右10)
下側:精神的ストレス(中央が0)
精神的ストレスが慢性化した例。

B・・・施術結果
AMCT施術後(1回の施術)は53.1:46.9のノーマルに改善する。
B・・・施術結果
精神的ストレスも中央よりに改善する。




図の症例は、ストレスにより慢性的な副交感神経優位型の自律神経機能異常のグラフです。対照的な交感神経優位型の自律神経機能異常もあります。自律神経機能異常の多くは感情的問題、いわゆる精神的なストレスが原因で起こることが多く症状もさまざまです。

また、末梢神経には前述した自律神経系ともう一つ体性神経系があり、体性神経系は、筋肉の運動やシビレなどの感覚に関与しています。神経機能異常により中枢からの命令が体性神経系に正しく伝達されないと骨格を安定させる筋肉が仕事をしなくなり、筋肉自体が硬くなったり、力が入らなくなり関節が不安定な状態になります。このような状態のときに骨格を支えている筋肉のアンバランスが姿勢を悪くします。

また、スポーツなどで急に方向転換をして足首や膝を捻挫したり、長時間のドライブや重いものを持ち上げてギックリ腰をしたり、寝違えたりします。
このように生命を維持し、心身ともに健康でいられるのは神経機能が各器官の機能を正常に保ってコントロールして働いているからです。しかし、現代はストレス社会とも云われ日々ストレスに侵されているのが現状です。ストレスによって神経機能が異常を起こし、その結果、自律神経の乱れ、体性神経の乱れが生じ肩こり、ギックリ腰、不眠、不安、食欲不振、便秘、生理痛、生理不順、アレルギー症状などのさまざまな症状が生じてきます。

アクティベータではこのような神経機能異常をサブラクセーション(神経機能異常)と呼びます。アクティベータは、多くの人が抱えている身体的、精神的問題を含めた様々な症状の根本的な原因は神経機能異常(サブラクセーション)の結果と捉えています。アクティベータは「生命の源」神経の原理原則というべき神経の流れの乱れを改善(図・自律神経の改善参照)することによって、各症状の改善を目的とし、さらに、ストレスと神経機能を調和させることによって心身ともに統合され、有機的に調和がとれた健康体をつくる原因施術法です。ここが、身体を機械的な診かたで、症状はおさえるが症状の原因施術をしない対処療法的な現代医学との大きな違いでもあり、一般的な手技による背骨の動きを検査し動きの悪い背骨を矯正する、整体やカイロプラクティックとは違うところです。

<参考文献 >
自律機能性理学 佐藤昭夫・佐藤優子・五嶋摩理 著 KINPODO
神経生理学 内薗耕二・佐藤昭夫・金 彪 訳 KINPODO
感覚の地図帳 山内昭雄・鮎川武二 著 講談社

文責:菊地 光雄 B.C.Sc

アクティベータの検査・施術

検査について

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腰痛の根本原因は、腰の関節周辺で神経の流れが悪くなっていることです。これが、サブラクセーションです。この時、片脚も短くなります。

アクティベータ・メソッドのカイロプラクターは、サブラクセーションを検査し、施術するスペシャリストです。

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アクティベータ・メソッドの創始者、Dr.Fuhr D.C. は、神経の流れが悪くなっているサブラクセーションを発見するために、この片足が短くなる反応を検査に応用しました。

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検査では、患者がうつぶせに寝た状態で、特定の方向に手・足・首などを動かします。これで、特定の関節の神経にストレスをかけ、異常反応が出るかどうかを判定します。

(右の図は脊柱の第5腰椎の神経検査)

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異常があると片脚が短くなります。足の先から頭まで常に全身の神経の流れを検査します。

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施術について

アクティベータ・メソッドでは、神経の流れを正常にするために、効率よく、必要最小限の矯正ができるように、アクティベータと呼ばれる小さな施術器を使って施術します。
患者さんに恐れや不安を感じさせるような強い手技矯正はしません。
必要がないからです。

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施術は、手を使った場合の300倍以上の早さで、ほんの一瞬です。関節が動く幅は、わずか1mm程にすぎません。

ほとんど痛みを感じることはありませんので、安心して施術を受けられます。

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施術は、手を使った場合の300倍以上の早さで、ほんの一瞬です。関節が動く幅は、わずか1mm程にすぎません。

ほとんど痛みを感じることはありませんので、安心して施術を受けられます。

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やさしい施術なので、生後まもない赤ちゃんの施術もできます。ご高齢の方にも喜んでいただけます。

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痛みが自然に和らぎ、両脚の長さが整います。本来の自然治癒力が発揮され人生を謳歌できるようになります。

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文責: 須藤 一彦 D.C.